大手(日立)で業種を歴任されていますが、
メインでどんなことをされていましたか
(株)日立製作所とその海外子会社の社長、副社長及び(株)日立建設設計の取締役を務めておりました。日立製作所では重要顧客である日本製鉄に対する法人営業を20年近く務め、その後単身でサウジアラビアに渡り海外子会社を設立しました。
当時日立関係者でサウジアラビアに詳しい人はほとんどおらず、得意でない英語で複雑な会社設立の手続きを1人で行ないました。ようやく会社が設立でき社員を10名雇いましたが、全員国籍が違いました。最初に決めたのは会社で話す言語の統一でした。
宗教・文化の違いには駐在期間中常に悩まされましたが、人の心・感情はどこの国の人も同じであるというのも実感出来ました。嬉しい時は笑顔になり、悲しい時には涙を流します。
足掛け5年の駐在生活の中でダイバシティ(多様性)は受けとめることにより初めて前に進めることを学び、その後のグローバルビジネスに活きる貴重な経験を積めました。苦労の多かったサウジアラビア駐在生活でしたが、サウジアラビアを去る時に、全社員が空港まで見送りに来てくれたのがとても嬉しかった思い出です。
それと自宅に猛毒のサソリがいたのもいい思い出です。